高校の卒業旅行は、芸術と温泉でゆったりと。
随分と昔の話ですが、高校卒業の記念に友人と旅行へ行ったことは、今でも大切な宝物です。どこへ行こう?と話し始めてから、すぐに決まった行き先は「熱海と伊豆」です。
高校を卒業したばかりの若者には、少し渋いかもしれませんが。背伸びをしたい年頃だったのかもしれません。そんな事すら、愛おしく懐かしい、かけがえのない想い出です。
初めての「ふたり旅」。初めての未成年のみでの旅行。とにかく、初めてづくしでした。
コテージへの予約、チェックイン、チェックアウト、訪ねる場所を調べて営業時間や地図を把握する、ドキドキ溢れる楽しみな気持ちと、
初めてならではの緊張するドキドキとで、はしゃいで笑って、突然の雨に濡れても楽しくて、本当に若かったあの頃だから出来た旅でした。
必要以上の荷物を持って、いざ!熱海へ。熱海の温泉につかって、のぼせたり。夕食がかしこまっていて、頂く時に緊張したり。
テーブルマナー等、それまで気にした事すらありませんでした。疲れもあり1日目は、ぐっすり眠りました。翌日は伊豆へ。
リアス式海岸を歩きました。これが地理で勉強したリアス式海岸なんだぁ…と感慨深く、ギリギリの場所迄岩場を歩いて海を覗き込んだ事をよく覚えています。
ぶらぶらと歩いていると、干物屋さんが多いことに驚いたり、昔の良き町並みの様な、味のある建物が多くて感動したり。
ふと、目にとまった陶器のお店で体験をしていて、混ぜて貰ったり。お茶碗とまあるい器を作って、焼いてから自宅へ送って頂きました。
春でしたので、桜が咲き始めていました。満開ではないけれど、沢山、写真を撮りました。
楽しみにしていた「ワイルドスミス美術館」では、時間ぎりぎりまで作品を眺めました。万華鏡の手作り体験もしました。
初めての土地を歩いて、好きな事をして、買えったら風邪をひいてしまった事も。今では良き想い出です。